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■当たり前のことが出来る幸せ
先日、本田美奈子さんの一周忌がTVで放送されていました。
白血病でお亡くなりになってから1年・・・
「もう1年も経ったのか」と思うほど早く感じたのは私だけでしょうか。
数日前の日記でも『母親との別れ』については触れましたが、その母親が入院していた大学病院である少年との出会いがあったことをふと想い出しました。
母親が入院していた病院は日本でも有名な大きな大学病院だったので、それこそ他の病院では治療が出来ないほどの難病の方々が入院しています。
ある日、野球の試合を終えユニフォーム姿で母親の病室を訪れた際、検査中で不在だった母親を待つため、待合室で待機して
いました。
そこにまだ小学生低学年程度の男の子が現れ、ユニフォーム姿をしている私を見るなり、すごい勢いで近づいてきて「野球をしてるの?」と尋ねてきました。
私は何の疑いも無く「そうだよ。君も野球をするの?」と聞き返しました。
するとその少年は「病気が治ったら友達達と野球がしたいんだ」と答えてくれました。
私は野球が出来ることなど当たり前のことだと思っていましたが、その後ものすごい衝撃を受けたことを今でも昨日のように思い出します。
その少年は白血病を患い入院しているらしく、薬の副作用で髪の毛どころかまつ毛まで抜け落ちていました。
後で聞いた話ですが、その少年が完治することは非常に難しく、外で野球が出来る事など夢のまた夢だと聞かされました。
その後その少年が白血病を克服して野球をすることが出来たのか・・・
その答えは私にはわかりません。
私は母親が入院をしている際にこんな質問をしたことがあります。
「なぁかあちゃん、今一番何がしてみたい?」と。
そんな馬鹿げた質問に母親は少し考えてから私にこう言いました。
「そうだね〜昔のように自転車に乗って買い物に行きたいよ」と。
白血病の彼が私に言った
「野球がしたいよ」
肺癌の末期で立つことも出来なくなった母親が私に言った
「自転車に乗りたいよ」
私達が日常の生活で当たり前のようにしている事をしてみたいと思う状態。
今、この時間も辛い治療を続け懸命に生きようとしている方々にとっては平凡な生活を送れることがどんなに幸せなことなのだろうか・・・
亡くなった本田美奈子さんの事をTVで見て、改めて今の幸せに気づいた出来事でした。
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