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■あの日の約束を胸に
昨日綴った日記の続きです。
結論から言いますと、今年も野球を続ける事にしました。
理由はいくつかあるのですが、もちろん最大の理由は『野球と仲間が大好きだから』だと思います
しかしそれ以上に迷い悩む私の気持ちを吹っ切らせてくれたのは、今は亡きチームメイトからの言葉でした。
昨年の暮れ、私の携帯電話に一本の電話がかかってきました。 『○○さん、今日亡くなったよ』とチームメイトから衝撃的な内容の電話。
半年前から癌を患っていたらしく、見つかった時にはもう既に手遅れで手の施しようが無かったんだと・・・
そのチームメイトは51歳のおじさんで、私も何年も一緒にプレーをしてきましたが、とても寡黙な方で、思い返せば挨拶以外一度もきちんとした会話をした記憶がありませんでした。
年末に葬儀があったのですが、私はどうしても出席することが出来なかったため、一昨日遅ればせながら焼香に出向いてきました。
その席で彼の写真をじっくり拝見していて、私は一昨年の忘年会での彼との会話を思い出しました。
初めてに近いくらいの会話でしたが彼は私にこんなことを話しかけてきてくれました。
「T君(私)!いつも俺は守っている時ボールが飛んできたらどう対処したらいいのかわからず不安なんだよ。来年から良かったら指示を出してもらえないか!」と。
正直私は彼のことを、ただ結成当初からの人で辞めるに辞められず人数合わせで参加している方だろうと思っていたので、正直その会話にはかなり驚くものがありました。
その後も彼は「こんな時はどうすればいいの?」とか「こういったときはどこに投げればいいの?」とかそれはもう1人の野球少年のような眼差しで私に話しかけてきてくれました。
私も何度か指示を出そうと思ったこともありましたが、かなり年が離れている上に、昔から居た人、寡黙な人と思い込み、一度も指示など出した事はありませんでした。
私は彼の言葉を『本気』だと捉え「こちらこそ来年からはガンガン言わせていただきますね!」と話し、とても気持ちの良い会話をさせていただけたと覚えている。
しかし彼は3月の開幕以降、一度も試合に参加する事は無く、私もただ「仕事が忙しいのだろう」と思い込んでいましたが、本当の理由はそうではなく、癌を患い入退院を繰り返していたことを後から聞きました。
焼香の席で奥様から聞いた話ですが、彼は下町浅草に生まれ江戸っ子のような気質なせいか、病に冒された惨めな身体を見せたくないといい、お見舞いを拒み続けていたそうです。
そしてあの忘年会の日から早一年・・・ あの日約束した事を一度も実行する事無く、彼は天国へと旅立って逝ってしまった。
そんな事が私の脳裏を走馬灯のように駆け巡り、やりたくてもやれない人が居る。
それならば身体が動くうちは、やりたいと思う気持ちがあるうちは、とことんやり続けてみようと、そう感じたのです。
仕事も変わり、安定的な収入も得られない現状において色々な意見を言う方もいるでしょう。
『収入も無いくせに野球などするな!』とお叱りを受けるかもしれません。
しかし、いつかはやりたくても出来無い日が必ず来る。
その時が来るまでは、精一杯楽しみ続けていこうと決めました。
以前の日記でも綴りましたが、白血病を患いユニフォーム姿で病院を訪れる私の姿を見つけると目を真丸くさせ追いかけてきては質問責めにしてきたあの少年を思い出しました。
(そのことを綴った日記です)
http://www.travelwithdog.com/amem/015.html
もう今年は指示をする人が後ろには居なくなってしまったけど、きっと私達チームメイトを天国から見守っていてくれますよね。
常さん・・・約束が守れなくて本当にすみませんでした。 どうぞ天国から私達の活躍を見守り続けてくださいね。
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